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title.金縛り
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date.2025-02-12

今年はじめての金縛りでした。平均年に5回くらい金縛りにあいます。

金縛りはいつも布団の上だったり、寝ていて不自然でない場所にいることが多いです。例えば国語の映画を見させられる授業中に視聴覚室の前から三番目の列で寝てたのにかなり後方の席で目が覚めて、映画の内容が違うことに気が付いた瞬間に「金縛り来る!!」と気づく、みたいな感じです。視聴覚室での金縛りなら視聴覚室の幻覚を見て、実家ならば実家の幻覚を見るわけです。

金縛りを「脳が起きているのに体が寝ている状態」と簡単に説明するのをよく見ますが、金縛り状態での視界は脳が生成した幻覚であって現実ではないのですから、本来ならもっと夢らしい場所で金縛りにあっても良いはずです(もちろん、そういう例もあります)。 夢との違いは脳が「いま自分は起きている」と認識している点にあるはずで、したがって脳は睡眠中であるか否かを判定しているということになります。

よく考えるとこれはとても不思議なことだということにさっき気が付きました。脳が視界を補完していることは様々な実験で確かめられていますが、金縛り中(僕の場合、金縛りに気づいた瞬間から真っ暗になるので正確には金縛りになる直前ですが)は視界のすべてを補完してしまっているということではないでしょうか。 思考や意識とは別の脳の部分が「今は現実である」と判断し、その判断をもって現実と意味的に連続的した幻覚を生成することができるのです。


上の話題とは関係ないですがめちゃくちゃ怖かった金縛りの瞬間トップ3です

  • 人生初金縛り。全然怖くない普通の夢をみてた。「あ、なんかくる」ってなった瞬間ブラックアウトしてノイズみたいな視界(小学生の頃サメに食われて死ぬ夢をみたときもこんな視界だったと思い出す)と大音量で人が叫ぶ声、怖すぎる。体が動かない。叫ぼうとするが叫べない。何もできない。 絶望的な恐怖でパニック中に金縛りか?ときづいたけれども怖すぎるので何度も叫ぼうとする。そのうちに体が安らいで視界も回復した。金縛りから解き放たれたとわかって落ち着いたものの、今見てるのがさっきの夢の続きと気づく、数秒後「あ、またくる」ってなった。またブラックアウト、人が叫ぶ声が聞こえるし体動かないしやばかった。音がなる金縛りはこれとあともう一回だけ。

  • 今の家の布団の上で目覚めて金縛りに気づいていつも通りの対処をした後、普通に目が覚めますことができた。そして起き上がって立ち上がったと思ったとき肉体に違和感を感じ自分が寝ていることに気づいてまた金縛りにあった。 そして意識が現実に戻り、翻って手で体をおこそうとしたとき手に感覚がなく、金縛りに気が付く。 また意識が現実に戻ったとき「もしこれが金縛りでこのまま起きれなかったら?」とよぎってマジで怖くなって、確認のため声を出そうとしたのだが案の定金縛りで声が出なかった。で、ブラックアウト。夢の連鎖は何回か経験したけどこれが一番怖かった。

  • 今の家のパソコンでなにか作業していた。突然体の制御が消えて前傾しはじめ、モニターとぶつかる直前に「来る!!」ってなって金縛り。いつも通りの対処をしてパソコンの前で目覚める。部屋は暗くてモニターも切れてる、どうやら寝落ちしちゃったみたいだ。 数秒後風呂の方から「ゴン、がたがた」と音がして風呂場の電気がつく。俺は一人暮らしだ。おかしい、と思った。風呂場のドアが開く音がして、モニターの奥の壁に虫をみつけた。どうしようもないくらいの焦りと恐怖を感じて、その瞬間また視界が前傾してきたときは「やっぱり金縛りだ!よかった!!そもそも俺は寝落ちしたことない」って金縛りであることに安堵した。その後普通にベッドで目覚めた。人の気配がする金縛りはいまのところこれだけ。

怖い金縛りは複数にわたってやってきます。


父親も睡眠障害で悪夢をよく見ているっぽいので遺伝だと思われます。悪夢障害、響きがかっこいいですよね。なんか特殊能力みたいだし、力の代償みたいだし、、

「またあの夢か、、」

みたいな、、ふふ、、、